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リロングウェ、警察と露店との衝突で30人が逮捕、3人が負傷

 今朝の午前9時前に、路上販売を警察が強制排除しようとして、路上販売者と警察が衝突し、これに腹を立て一部が暴徒化、エリア1,2の一部の中国系、インド系などの商店から商品を略奪するという事態となりました。武装警察と軍が現場に向かい、催涙ガスとゴム弾などで沈静化をさせています。暴動は午前9時前とおそらく正午過ぎに再び起きたのではないかと思います。多くの商店や銀行はすぐに閉店し、午後は警察や軍が配備され緊張した状態が続いていた模様です。今回の衝突では、違法販売者18人と盗品販売の疑いで12人が逮捕、3人が負傷したことを警察当局が発表しています。今回の衝突は、BBCやAFPなどの海外メディアも報じています。

 すでに書きましたが、最初の衝突の直後に事態が飲み込めずに火中に飛び込むような形で、タイミング悪く職場に行くためバスターミナルに向かってしまいましたが、幸い最初の暴動が沈静化した直後だったため、うまく脱出出来て本当に運がよかったと思います。路上販売は、大統領が9月の演説で「どこでも販売することが出来る。」といったことを拡大解釈し、路上販売者が一気に増えました。それ以前と比較すると倍ぐらいになりました。市当局は販売は定められたフリーマーケットエリアで行われけなければならないとし、前回(11/16)と同様、警察と連携し排除しようとして衝突が発生しています。ただ、燃料不足、燃料値上げ、物価高騰と経済がさらに悪化する中、市民はストレスが溜まっており、その不満の矛先が中国系やインド系などの商店に向かい、略奪へと発展している点、前回より状況が悪くなっています。

 大統領が年末に外貨不足を外国人投資家らの責に帰せようとしたことなども間接的に影響している気がします。

 職場に行くには、どうしてもこのエリア1,2を抜けてバスターミナルからミニバスに乗る必要があるので、なんとかこのまま沈静化してほしいのですが、中国系商店などを妬まれると間接的に私自身もターゲットになってしまうので頭が痛いところです。

リロングウェ、オールドタウンで警察と露店が衝突(2)

報道によると、フリーマーケットを移動しようとしたところ、商品の略奪や車両への投石が発生し、警察と売り手との間で衝突が発生したようです。まだ、衝突は断続的に続いているようです。中国系ショップなどから略奪が行われたようで、武装警察が催涙ガスなどを使って鎮圧している模様です。

リロングウェ橋を渡ってエリア2に入ったすぐ左手のフリーマーケットではないかと思います。ちょうどこの場所で私が歩いていたときも異様な雰囲気になっていたので。とにかく暴動になると投石があるので、これが非常に怖いです。一発でもあたると大変なことになります。マラウイには医療水準が低いため、何か問題が発生すると南アフリカまでいくことになります。

今回の衝突は、昨年(2011)の11/16に発生した警察と売り手の衝突と全く同様の状況のようです。つまり、路上販売を強制排除しようとし、これに怒った売り手が警察と衝突しています。昨年の9月以降、バスターミナル周辺では路上販売が非常に増えていました。ただ、前回と違うの怒りの矛先が中国商店などにも向けられてしまったことです。

リロングウェ、オールドタウンで警察と露店が衝突

 リロングウェで午前9時前に警察と露店が衝突した模様です。

 実は、今日は、たまたまシティセンターで用事を済ませ、職場に向かうためにミニバスに乗り込み、バスターミナルに向かっていたのですが、午前9時過ぎにリロングウェ橋手前で、対向のミニバスの運転手が、乗車しているミニバスの運転手にトラブってるぞ、という言われたようで、そこで降ろされました。よく見ると、バスターミナル側(モスク側)からリロングウェ橋を渡ってくる車はたくさんいるものの、バスターミナル側に行く車は一台もいない状況。それでも状況がよく見えないので、とりあえず歩いてバスターミナルへ。リロングウェ橋を渡ったところで、ざわついているのですが、身の危険を感じるほどでもなかったので、そのままバスターミナルに向かいました。中心部に近づくと、いつも路上にいる物売りが全くいなくて、タクシーも空っぽ。乗り場にミニバスがいない状態。そこまでいくと、建物の影から様子を伺っているマラウイ人から「チャンチュー」といつもの罵声がたくさん聞こえてきたので、やばいぞ、と思い戻りました。

 店も慌てて閉じていて、道にはよく見ると、ガラスの破片が散在しており、衝突した様子が伺えます。再度、リロングウェ橋の近くまで戻りつつあるところで、武装した警察車両がリロングウェ橋を渡って引き上げようとしていたみたいですが、投石されたようで、突然、ダダダッと発砲音が聞こえてきて、近くのマラウイ人は一斉に逃げ出し、私も、その人達と一緒に逃げることに。このときが一番焦りました。

 エリア3側に戻れないのか?と当惑したのですが、警察車両が立ち去ると沈静化したので、リロングウェ橋を渡って、とりあえず自宅に戻ってきたところです。年初めからこれだと思いやられます。

マラウイ警察、ドナーに暴動鎮圧機材を要求

 マラウイでは、昨年の7月20日から21日にかけて全国規模の反政府デモと暴動で少なくとも19人が死亡しました。この際、警察が実弾を使ったとして国際社会はマラウイ政府を強く批判をしています。しかしながら、マラウイ警察長官は、治安維持のために、暴動を鎮圧するために暴動を鎮圧するための機材がない中、実弾を使ったのは止む得ない措置だったという立場をとっており、今後、すみやかに暴動を鎮圧できるようにドナーに対して、暴動を鎮圧するための専門的な機材を要求したようです。

要するに殺傷力のない放水車やプロテクターなどだと思うのですが、むずかしいでしょうね。

AXAバス、ハラレ、ヨハネスバーグルートの運行開始

 メディアの報道によると、2006年から長距離バスを運行しているAXAが、先月の15日より、マラウイの南部の商業都市ブランタイヤからモザンビークのテテを経由して、ジンバブエの首都ハラレ、そして、南アフリカのヨハネスバーグに行くルートの運行を開始したとのことです。土曜日以外の毎日運行とのことです。料金は、9000MK(4,500円)となっています。

AXAバスのサイトで内容を確認しようと思ったのですが、サイト無くなってしまってますね。途上国ではドメイン代やサイトのホスティングサービス代が支払えずによくあることです。陸路で南アフリカに行くルートは、交通事故が多く、毎年多くのマラウイ人が死亡しているようです。邦人が利用することはないと思います。リスクが高すぎます。

マラウイ、スーダン大統領問題で新たな外圧

 今週のマラウイに関する国際的なニュースは、10月に東南部アフリカ市場共同体(COMESA)サミットに出席するためにマラウイを訪れたスーダンのバシール大統領を拘束しなかった件でした。スーダンのアル・バシール大統領は、戦争責任と2004年のスーダン西部ダルフールでの大量虐殺の件で起訴されています。国際刑事裁判所は、スーダンの大統領の拘束をマラウイ側に求めていましたが、マラウイ政府は大統領を拘束することなく出国させています。後日、国際刑事裁判所は、マラウイに対して弁明を求め、マラウイ側は、たしか国家元首とした訪れた公人を拘束することはできないといった弁明をしていたように思います。

 今週の月曜日(12/12)に国際刑事裁判所は声明を発表し、この件について、国連安全保障理事会に報告するとしています。これに対して、マラウイの情報大臣は、国際刑事裁判所ローマ規程の締結国から脱退する可能性も示唆しており、新たな火種が発生した感じとなっています。

マラウイ、中国人の取り締まりを強化

 マラウイ国内でビジネスを行なっている中国人の取り締まりを強化する計画とのことです。具体的には不法滞在者に対して国外退去の指示が出ているようです。

 日本人も身分証明書をきちんと携行していないと問題となる可能性があります。身分証明書を携行していないことを自慢気に話す日本人の方が時々いるのですが、非常識です。