明日はイスラム系のお店は一部お休み

 明日、2月16日は、イスラム教の預言者ムハンマドの生誕日(預言者生誕祭)のようで、マラウイでもイスラム系のショップは一部でお休みになるようです。イスラム教で用いられるイスラム暦(ヒジュラ暦)は1年が354日のため、毎年違う日になるようです。イスラム系のショップの多いオールドタウンのエリア1、2のモスク周辺では電柱や柱に旗などが掲げられていたので何かのお祝いだと思ったのですが、前日になってようやくわかまりした。

 以下はリロングウェ橋から市内に入るロータリーに1週間くらい前に設置されたモニュメントです。これが設置されたので何かな?と思ってみてました。

IMG_3844

景気が減速傾向

 燃料危機、物価高騰がじわじわと起きている中、新聞紙上も慌ただしい感じがします。The Nationの紙面のトップには、ブランタイアでガソリン待ちの長い列の写真が掲載され、その下には、リロングウェ市議会が人権諮問委員会(Human Rights Consultative Committee ? HRCC)の燃料抗議のデモを拒否したことを伝えています。ただし、デモはシティセンターから国会議事堂前を通過しキャピタルヒルに向かって今日実施される見込みです。人権諮問委員会は、今回の燃料危機ではなく2009年の暮れから続く恒常的な燃料危機に対して抜本的な対策を求めていくものだったようです。今回の燃料危機はカンドド財務大臣が明らかにしている通り、モザンビークのベイラ港において外貨不足が発生したため滞留したのが原因のようです。また、今年に入りガソリン代、電気などの公共料金の値上げなどがされており、経済成長が鈍化するであろうという見通しであるとナショナルバンクが警告しています。ナショナルバンクは、2011年の経済成長を6.8%と予測しています。2008年が9、7%とピークで昨年(2010)が7.1%(推定)とされており緩やかな減速傾向にあります。

英国の経済シンクタンクのエコノミスト・インテリジェンス・ユニットも為替の下落を予測しており、外貨不足が加速する懸念があるので、気になるところです。リロングウェ市内のミニバスは今日もガソリン不足が気になりますが通常通り運行しています。 ところで、石油輸入公社(PIL)が燃油購入に必要な外貨ですが、1ヶ月に2,400万ドル(約20億円)であると財務大臣が説明しています。

EIUが1ドル=156MKまで下落すると予測

 英国の経済シンクタンクの「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」が、ガソリンや電気の値上げなどで物価が高騰し、今年の平均インフレ率が7.7%と予測しているそうですが、ドルに対してクワチャが下落すると予測しているようです。今のところ 1ドル=150MKで推移していますが、今年は、1ドル=156MKまで下落し、来年(2012)は、1ドル=163MKになると見ています。

市内のマネービュローで現金ドルをクワチャに両替する実レートは、昨年は、1ドル=175MKだったのですが年末ぐらいから175-185MKで推移しています。南ア系スーパーのショップライトなどの商品も南アからの輸入品なので輸入コストの上昇でジリジリと値上がりしています。

ガソリンはやっぱりありません。

街中にはいつも通り車がたくさん走っているんですが、やっぱりガソリンスタンドにはガソリンがないみたいです。。。

エネルギー副大臣は、1/28付でガソリン代の値上げでガソリン備蓄のための資金を確保すると言ってるみたいですがどうなるんでしょう?エネルギー副大臣は先週のインタビューで、今回のガソリン不足は、1昨年(2009)のモザンビークのテテ橋で輸送遅延で発生した燃料不足と並んで、最もヒドイ燃料不足と認識しているようです。

以下の街中の今日のガソリンスタンド、ガソリンが無いので入れないようにしてました。

IMG_3852_edited-3

万が一ガソリンが無くなると、職場まで徒歩だと1時間。うーん。もっとも物資が欠乏することになるので仕事どころでなくなっちゃうんですが・・・

ノルウェー、マラウイに2100万クローネ(3.2億円)の返還を要求

 ノルウェーがマラウイ政府に支援金の2100万クローネ(3.2億円)の返還を要求しています。汚職かなと思ったのですがそうではなくて、マラウイ政府が食料安全保障のための援助金の一部をノルウェー政府に未承認で農業開発計画のために利用したためのようです。いずれにしても、勝手に使用目的を変えるのはまずいですね。ノルウェーの国際開発省も別プロジェクトに支援金を利用することは容認出来ないと言っているみたいです。

依然、燃料危機が続く

 燃料危機は依然として続いているようです。ブランタイア、ゾンバ、リロングウェなどの主要都市で燃料不足が続いており、先日、ブラックマーケットではリッター 500MK(約350円)だったのがリッター 700MK(約400円)と高騰しているそうです。ちなみに公定価格は、290MK(約165円)で、ブラックマーケットでは実に2.4倍の価格で売られていることになります。

 リロングウェ市内も燃料不足が続いているようですがミニバスなどは平常通り運行しています。料金の値上げなども今のところ行われていないようです。週末に枯渇することが多いので今週末あたりが心配です。

在マラウイ日本大使館のHPが開設

 在マラウイ大使館のHPが開設したみたいです。2011年1月開設とのことですが、HPの更新日時を見る限り、2011/01/31に開設したような気がします。

そもそも、2008年1月に開設し、今までHP無いっていうのもいかがなものでしょうか?あとは外務省の海外安全情報もページもタイムリーに更新してほしいものです。渡航情報は2009/10/15、スポット情報でも2010/03/01が最新。でもその後も一歩間違えば一大事となる邦人もトラブルも発生しているのできちんと更新してほしいものです。

また中国人が象牙密輸で逮捕

 先週の土曜日に、また中国人が象牙製品(1.5キロの象牙のトロフィー)を持ち出そうとして逮捕されています。また、日曜日にはこっちはマラウイ人だと思いますが土地・都市開発省の会計主任が600万クワチャ(約350万円)を国外に書面による承認無しに持ち出そうとして捕まっています。この会計担当は、南アフリカ通貨の23万7,000ランドを持っていたようで、南アフリカのブラックマーケットで車を購入する資金であると主張しているようです。

 中国人については先日(1/21)に象牙密輸で別の男性が逮捕されており、この男性は有罪となり、60,000MK(約35,000円)の罰金もしくは1年の禁固の判決が出ているようです。

これだけトラブルがあると、空港での手荷物チェックが厳しくなりそうです。

アフリカ54番目の国

 スーダン南部の分離・独立の是非を問う住民投票の最終結果が7日に発表されています。これにより賛成98.83%で独立が承認されて、南部自治政府による暫定統治が終了する7月9日にアフリカで54番目の国家として独立することになるようです。

駐マラウイ大使がブランタイアーンサジェ間の鉄道線路の損傷状況を視察

 駐マラウイ日本大使の寒川氏がモンメッド運輸大臣とスピードボートで、ブランタイアーンサジェ間の鉄道線路の損傷状況を視察したようです。日本は現在、モザンビークのベイラ港からマラウイのブランタイアまでの国際回廊であるセナ回廊の陸上交通インフラの改善のための実現可能調査プロジェクトを実施しています。