停電が頻発

 一時落ち着いていたのですが、最近、停電が頻発しています。マラウイ電力公社は、ウェブサイトはあまりきちんと更新していないのですが、毎週、週末頃に、計画停電の予定を新聞に一応告知しています。職場の方は大丈夫だったのですが、昨日と今日は自宅のあるエリア3では日中に連日4時間以上の長時間停電となっています。

 最近は先月くらいからだったと思いますが計画停電時間帯を、以前はリロングウェ中心部は5つの時間帯に少し細かく分けていたのですが、最近は3つの時間帯に分けています。05:30-09:30, 09:30-13:30, 17:00-22:00 といった感じで、もし、その時間丸々停電すると4時間ぐらいになります。また、停電地域を切り替えていると思われる時間帯で、15分程度の停電が発生することもあります。

 なので、停電になると、とりあえず15分くらい様子を見て、電気が戻らないようだと、長期戦の心構えに切り替えます。

 また、この停電に起因すると思われるインターネット接続不良も頻発するようになりました。おそらく、停電すると今までは自家発電で中継基地局や中継サーバーを運用していたと思うのですが、最近の燃料不足で自家発電が動かず、インターネットがダウンしていると思われる事象があります。自分のいる地域が停電するとそのタイミングでインターネットが出来なくなったりします。本当に、なかなかストレスが溜まります。

ミニバス、バスターミナル・エリア12区間は150MKに

IMG_5023今日は先週の燃料値上げの発表以降で、初めてバスターミナルからシティセンターまでミニバスに乗車しましたが、料金は、110MKから150MKへと燃料の値上げに合わせた形で値上げになっていました。2月の最初の燃料値上げの際に、100MKから110MKに値上げしていますから、年初から1.5倍となっています。ただ、シティセンターから新市街のショップライト前までは100MKでした。新市街のショップライト前からシティセンターまでの区間はミニバス間での客の奪い合いが激しいので値段が上げにくいようで、これは2月の値上げのときと同じです。

毎日、通勤に使っているバスターミナルからエリア24行きのミニバスも50MKで今のところ値上がりはしていません。

 先週までは、ガソリンスタンドの値段は以前の価格のままだったのですが、今日見たら新しい価格に変わっていました。ガソリン1リットルが380MK(190円)なので本当に高いです。物価は、昨年の4月にマラウイに赴任したときから、およそ1.5倍となっています。

スーパーでのレジ精算前の飲食

 たまたま「レジ会計前に商品飲食は当たり前?」という記事が目に入りました。これは、米国ハワイのスーパーでレジ会計前に商品のサンドイッチを食べ、それを忘れて包装をレジに出すのを忘れて窃盗罪で逮捕されたというものです。スーパー側の対応とレジ会計前の商品の飲食の賛否についてネットで話題になったことが、11/4付の米紙USB Todayに掲載され、それについての記事でした。

 なぜ、この記事が気になったかというと、最近マラウイは暑季で暑い日が続いているのですが、やはりレジ会計前に水やコーラなどを飲んでしまっているケースを南ア系スーパーの「ゲーム」や「SPAR」などで散見するからです。飲みかけのボトルを差し出してレジで会計しています。マラウイだけじゃないんだなぁと思って興味深く読みました。

 日本人感覚だと多分議論の余地はなくて、レジでの会計前は店の所有物であり商品、レジ会計後はお客様の所有物ということで、片付くんだと思うのですが。以前に、「ショップライト」で買い物をしたときに、紙パックに入っている卵をレジで店員にポンと右から左に放り投げられ、怒ったことがあるのですが、店員は憮然とした態度で紙パックに入っているから割れないと言い放ち、私は「それは俺のだぞ。」と言い争ったことがありますが相手はピンときていない感じでした。このあたりの感覚はなかなか難しいです。

「燃料危機」から「経済危機」へ

(燃料危機)

先週の月曜日(11/07)に、エネルギー省が、恒常的な燃料不足への対策として燃料の値上げを発表しました。ガソリンが290MKから380MKと31%の値上げ、ディーゼルが260MKから360MKと38.5%の値上げ、灯油が155MKから171MKへと10.3%の値上げとなり、平均で27%の値上げ幅になっています。これに対して、リロングウェの市民が、値上げは不当であるとして、火曜日(11/8)にリロングウェの高等裁判所に提訴しており、水曜日(11/9)に裁判所は訴えを認め、11/18に聴聞会が開催される予定です。これは、価格の決定は燃料規制局の委員会の中で決定される、という規則なのに対して、今回の価格決定には、その委員会が昨年の12月以降開催されておらず、委員会を通じて価格が決定されていないため不当であるというのが市民側の主張のようです。

一方、マラウイ経済協会やマラウイ商工会議所は、今回の燃料価格引き上げについて、これにより燃料供給が安定化するなら止むなしとの立場で容認しています。もともと、経済団体は、燃料不足の問題解決のためには、現在の公定価格ではなく価格の自由化が必要であるとし、需要と供給のバランスで価格が決定されるべきであるとしていました。つまり、事実上、現在のような燃料不足の状況下では価格引き上げを示唆していたことになります。

燃料の安定供給のために、政府はブラックマーケットでの燃料の売買についての取り締まりを強化しています。エネルギー省は11/10付でブラックマーケットの影響について言及するプレスリリースを発表しています。また不法な路上販売者を全国で20人逮捕したことを週末に発表しています。

私は車を所有していないので、ガソリンの実際の販売価格を確認していませんが、近所のガソリンスタンドの表示価格は以前のままでした。ただ、この週末はガソリンがやはり無いようで、ガソリンスタンドには車列も出来ていない状況でした。マラウイ人も、携帯電話やFacebook などで情報交換をしながら、ガソリンやディーゼルを見つけているようです。

新聞などを見ると、燃料の値上げに合わせてバスやミニバスの料金の値上げ、あるいは値上げを検討しているようです。具体的にはブランタイヤ市内のミニバスが80Kから110MK(55円)、リロングウェのエリア25行きのミニバスが110MKから150MK(75円)、長距離バスのブランタイヤ・リロングウェ間のバスが1500MKから2000MKといったように値上げあるいは値上げの検討が行われているようです。私が普段利用しているミニバスは今のところ値上げはなく50MK(25円)のままです。

(経済危機へ)

財務省やメディアなどは、昨今の厳しいマラウイを取り巻く環境から、「燃料危機」ではなく「経済危機」という言葉を多用するようになってきており、私自身も「燃料危機」というより「経済危機」というマクロ的な見方の方が妥当な気がします。ミニバスなどの直接的な値上げの他、人権や統治などの問題によるドナーの援助凍結、それによる超緊縮財政、そして基本品目に対しての付加価値税(16.5%)の導入、8月のクワチャの切り下げ(ドルに対して、150MKから165MKに切り下げ)、それに伴う輸入品の値上げ、主要な外貨獲得源であるタバコの売上高の40%ダウン(お茶の生産高も10%ダウン)、マラウイ経済の基礎体力がかなり弱ってきています。先週の新聞には、ブランタイアの水道料金が10%値上げするとの告知があり、昨日(11/12)は、リロングウェのSPARに行ったら、基本食品である食パンが150MKから180MKに値上がりしていました。インフレが加速する懸念が高まっています。

実際、こうしたインフレ懸念を背景にしてか、1,000MK紙幣の発行が噂されています。20MK紙幣を廃止して、1,000MK紙幣をといった流れのようです。市内のショップライトやSPARなどのスーパーでは1MKコイン(0.5円)が使われていますが、それ以外のところでは最近は1MKコインは使われなくなってきており、1MKコインを避けるために値段も5MK単位にしていたりします。ミニバスなどで1MKコインを出すと嫌がられ拒否されることもあります。8月にクワチャを切り下げましたが、IMFなどは、クワチャの切り下げは十分でないと見ています。つまりクワチャが市場価値より高すぎるということです。市内でのドル現金両替も1度、クワチャ切り下げが実施されたときに公定レートと現金両替レートが同じになりましたが、現在は、約5MK位の差があります。公定レートが1ドル=約165MKですが、現金両替レートは1ドル=約170MKといったところで、現金両替レートは、昨年からのレートと同じになっています。ただ、闇両替レートは、1ドル=約200MKくらいで取引されているようで、実際のクワチャの実力、価値はこの位と見るのが妥当そうです。実際に、さらにクワチャを切り下げる場合には1ドルに対して200-250MKくらいが検討されているようです。もし切り下げが実施されると、輸入が多いマラウイでは、さらに価格上昇が進むことになります。

燃料不足、電力不足による製造や物流の停滞もジワジワと効いてきています。先週、カールスバーグ社が燃料不足に伴う生産調整の告知を行いましたが、当然、生産調整を行えば売上がダウンするわけです。経済はお金やモノが流通し動かなれば、浮上しません。生産調整はカールスバーグ社だけでなく、他社も同様のはずです。実際、スーパーなどでも特定の商品だけが在庫切れといったことが散見されます。

マラウイのメディアなどが気にしているのが周辺国の「ジンバブエ」で、メディアなどでもジンバブエ化を避けなければならないといった論調の社説がネーション紙で何度か掲載されています。個人的にはジンバブエのようにはならないと思いますが、早めに手当をしないと、5年ごとぐらいに周期的に発生している干魃による食料危機が生じると、マラウイ経済は余力がないため大きく混乱することが予想されます。マラウイ準備銀行総裁は、マラウイ経済を立ち直らせるためには、2億ドル(約160億円)が年内に必要とコメントしていますが、もう少し現実的な実効性のある対策を講じてほしいです。

生き物的には雨季入り

 今日は、天気がすっかり良くなり、澄み切った晴天が広がっています。週末から月曜日にかけての雨ですっかり生き物は勢いづき、生き物を見ている限り、雨季入りした感じになっています。一昨日ぐらいから、カエルが元気よく鳴き始め、羽アリも発生しています。特に昨日の朝は、あちこちで羽アリの羽が散乱していました。15センチ以上の巨大なヤスデも通勤途上で昨日は2匹も見かけました。帰りにはたくさんのトンボが職場敷地内で飛んでいました。カエルの鳴き声が煩くて、寝不足気味です。雨季が始まるとこれらが倍増します。

 お天気ですが、今日も高原の朝のように涼しかったのですが、朝方で20℃、日中でも30℃ぐらいまでしかあがらないようです。明日以降も同じような傾向で、朝方は毛布をかぶらないと肌寒いくらいです。先週の水曜日に帰宅時にあまりに暑かったので、久しぶりに2リットルのアイスクリーム(約800円)を買ったのですが、タイミングを逸した感じです。先週の水曜日が暑さのピークで、翌日から気温が一気に下がりました。

雨と停電

 まだ雨季入りじゃないはずと書いたけど、今日の未明から雨がずっと降り続いていて、起きたら停電。週のはじまりで仕事スタートだけど、出鼻をくじかれている感じです。雨の降り方も断続ではなくてずっとシトシトと降ってます。あと1時間で出勤なのでそれまでに止むか弱くなってくれるとありがたいのだけど。天気予報を見ると、木曜日まで晴れ時々雨となり、ほぼ1週間このような天気になりそうです。

(追記)職場の方に午前7時半過ぎに到着しました。雨が小康状態になり、今は止んだようです。職場の方は今のところ電気も大丈夫みたいです。

今日も断続的に雨、でも雨季入りはまだのはず。

 今日も断続的に、昨日と同様、午後に雨が降っています。ただ、マラウイ気象サービスも平年並みの雨季入りを予想していますし、たぶんまだ雨季入りではないようです。天気予報によると、今週の水曜日ぐらいまでは、この週末のようなどんよりとした天気が続くようですが、その後、天気は再び回復する模様です。ただ暑さは30-31℃ぐらいにとどまる見込みなので、暑さのピークは一段落した感じです。

 とはいえ、市内でもトウモロコシの作付準備をするため、土を耕しはじめています。写真は11/01に撮影したもの。

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マクダウズなくなる

IMG_1322 お馴染みのマクドナルドのパクリのお店として、日本人がマラウイに来ると思わずパチリと写真を撮ってしまうエリア3にあったマクダウズですが、どうも潰れたようです。お客さん、ほとんど入っていなかったですからね。マクダウズの後には、リロングウェシティモールにお店が入っているメガバイトというピザ、ハンバーガー、チキンチップスなどマラウイではポピュラーなメニューのファストフード店が入るようです。リロングウェシティモールにあるメガバイトで一度食べましたが、正直美味しくありませんでした。ここの店舗はどうでしょう?

 リロングウェのお店を見ていると、結構競争が激しいようで、店の移り変わりが激しいです。ショップライトのあるショッピングモールにあった南ア系レストランのナンドスもいつの間にかグリルハウスというお店になってました。ここはメニューは同じなんですが。
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 ところで、世界中どこにでもあるように思うマクドナルドですが、アフリカ大陸だとどこにあるのかなと思って調べてみると、アフリカだと南アフリカ、モロッコ、エジプトだけのようです。やはりケニアやタンザニアあたりでもないんですね。

夜中の突然の警報

 私の自宅には防犯用の警備システムがあり、夜間就寝時に作動させて寝ています。今日の未明、午前1時に突然警報が鳴り響き、慌てて何事かと思い飛び起きました。起きて家の様子を見るものの特に問題がなさそう。とりあえず警報を止めて様子を見てましたが原因不明。警報が鳴ると、警備会社に無線で連絡が入る仕組みになっているので、携帯に電話が入り、とりあえず問題ない旨を連絡。あと、うちの集合住宅に警備員がいるのですが、こっちは全く音沙汰なし・・・

 ただ、その後はドアアラームのランプが点滅して警報装置がなぜかセットできず、とりあえず諦めて就寝。

 朝になって、確認して原因がわかりました。ドアセンサーは2枚の磁石がドアとドア枠に設置してあり、離れるとドアがオープンしたと判断して警報が鳴る仕組みになっています。朝起きてよく見てみると、ドア側の磁石が床に落ちてました。ちょうど運悪く、犯罪多発時間帯の午前1時に落ちたようです。先ほど、接着剤でドアに接着させました。これで大丈夫だと思います。近所の方、本当にお騒がせしてすいません。

恒常的な燃料不足が続く中、流通が滞り物資も不足気味、価格もジワジワと高騰し、マラウイ人にも不満と疲れが見え始めています。来月はクリスマス休暇があり、クリスマス休暇前は犯罪が多発しやすいことから、神経を使います。昨年もクリスマス休暇前に近所でトラブルがありました。

全体的に微妙に品薄です

 燃料不足によって流通がやや停滞しているためではないかと推測されますが、今日、南ア系の「ゲーム」、「SPAR」、「ショップライト」と買い物で立ち寄りましたが、微妙に品薄気味になっています。砂糖や卵などの棚に商品がなかったり、パンが品薄だったりです。特定の商品が品薄あるいはない感じになっています。

 ガソリンスタンドもガソリンが無いのですが、ガソリン待ちと思われる車がずっと駐車したままでした。今日のメディアの記事を見ると、ブランタイヤでガソリンスタンド従業員が給油の便宜を図った謝礼を要求したとして、逮捕されたことが報じられています。