英国、新しい在マラウイ英国高等弁務官を任命せず

 先月、在マラウイ英国高等弁務官をマラウイ政府が追放した問題で、英国政府は、新しい高等弁務官を赴任させる予定は今のところないようです。先月、マラウイ政府は、前英国高等弁務官が、新聞社のインタビューに公電の一部を引用して「大統領がますます独裁的で、そして批判に対して不寛容である。」とコメントしたことに対して、マラウイ政府はこの前英国高等弁務官を国外退去とする処分をとっており、国内外から大きな批判を受けています。マラウイは英国連邦の一員であり、英国はマラウイに対してのトップドナーですが、この措置により、多額の援助金を失うことになりかねず、非常に今後の動向が気になるところです。

 5/4の記事で新しい在マラウイ英国高等弁務官が到着したと書いてしまったのですが、メディアの記事をよく読んでみたら、報復外交として国外退去となった在英国マラウイ高等弁務官がマラウイに帰国したという内容でした。元記事の方も訂正してあります。すいません。

 英国は、昨年、ムタリカ大統領が専用ジェット機を購入したことにも強く抗議して、援助額の減額をしていますが、今回はそれより大きな問題です。

マラウイ大学、一時休校を強く要求

 学問の自由を求めて授業ボイコットした講師とマラウイ大学理事会が対立して、大学が4月より無期限の休校を学生と教職員に伝えて、法廷論争になっている問題ですが、裁判所の休校は無効との処分が下っていますが、大学がそれに異議を唱えていて、再度、一時休校を強く要求しているようです。

 という状況なので、まだマラウイ大学のチャンセラー校とポリテクニック校は正常化していないということなんですね。
 マラウイ大学の問題は海外の大学機関も注視しており、マラウイの高等教育の危機であるとして、調停に入ろうとしています。この問題が根が深いようで、ビング・ワ・ムタリカ大統領と弟のピータームタリカ教育大臣も絡んでおり、次の大統領選がある2014年に弟のピータームタリカ教育大臣が出馬するのではと目されていることも関係しているようです。野党側は、この大学問題の責任をとって教育大臣の辞任なども要求しています。

南ア系スーパーSPARがまもなくオープン

alt リロングウェシティモール内に南ア系スーパーSPARがまもなくオープンする予定です。今日ようやく新聞に広告が掲載されました。月曜日ー日曜日まで毎日オープンするようで08:00-20:00なので、土日に買い物がしやすくなります。今のところ、比較的品揃えが良いのは、オールドタウンとシティセンターの途中にあるフードワースで、このフードワースにSPARブランドの商品が少し入荷されていますが、値段は安くありませんが比較的良いものが入っています。このフードワースに行かなくても済むような品揃えを期待しているのですが、さてどうなるか。

 これに対抗するためだと思いますがショップライトもほんの少しだけ店内を改装したり、新しい商品を入荷しています。個人的に便利になった思うのは、買い物かご用の小さなカートを導入したこと。今までの大量購入する人向けの大型のカートしかなく、不便でした。

 いずれにせよ、南ア系スーパーで買い物するのは、マラウイの富裕層と在住の外国人が中心なので、客の取り合いになるような気がします。
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交通事故で11死亡、19人が怪我

 チェウで2件の死傷事故がたて続けに発生しています。月曜日の夜に民主進歩党の南部地域運動理事が乗車していた乗用車が制御を失う事故で、理事は頭部を強く打って死亡、運転手と他の乗客は怪我。また、火曜日の早朝5時にミニバスとトラックが正面衝突して10人(男性5人、女性4人、子供)が即死、17人が怪我をしたとのことです。

 マラウイの幹線道路は片側1車線しかなく、路肩の余裕も全くないため危ないです。特に早朝にスピードの出しすぎなどで重大事故が発生しやすい気がします。

南部マチンガで人骨を盗み売った罪で逮捕

 南部マチンガの村長が墓から遺体を掘り出して骨を盗み、モザンビークで売った罪で逮捕されています。7体の人骨が盗まれて棺桶が空であったそうです。

盗むのはもちろん悪いのですが、これが売れるというのも・・・ 記事には人骨をどのように使うのかは書かれていませんでした。

狂犬病ワクチンが欠乏

 マラウイの公立病院で特に南部を中心に狂犬病ワクチンがこの1ヶ月不足しており、犬に噛まれた場合にワクチンが打てない、非常に危険が状態が続いているということです。今年の2月に南部のブランタイヤで2件、犬に襲われて重傷を負った事件があったためだと思います。

TNM、USB通信ユニットを大幅値下げ

 携帯電話会社TNMが、インターネットをパソコンで行う際に必要となるUSB通信機器(マラウイでは、ドングル ? dongleと呼んでいる。)を54%大幅に値下げし、7,999MK(4560円)で販売しています。この価格は、二大携帯電話会社のもう一つのAirtelと同価格となります。TNMは今年に入ってからAirtelなどがインターネット通信の通信コストを大幅に下げたことから値下げをしており、USB通信ユニットもようやく対応した感じです。1年前は、27000MKで、その後、2010/06頃に現在と同じ 3.5G用のUSB通信機器が発売され、17,500MKとなり、今回、7,999MKとなりました。

 TNMがAirtelと同じ時期(2010/08頃)にUSB通信機器を値下げしなかった背景には、既存のユーザ(2G)との兼ね合いがあったと思われます。昨年の6月にTNMが3.5G用通信機器を17,500MKで発売しましたが、既存の2GのUSB通信機器を使っているユーザに対しては、10,000MKでアップグレードさせていました。さすがにすぐにその価格をも下回る大幅な値下げにはしにくかったのではないかと思います。

 いずれにせよ、ユーザ側から見ると選択肢が広がったことになります。マラウイの場合、インターネットサービスは非常に不安定なので、複数のプロバイダを用意しておきたいところです。TNMやAirtelをメインで使う場合は、バンドルと呼んでいる通信料金プランを使い方に合わせてうまく利用するのがコツです。何も選択しないとかなり料金が割高になります。ご注意を。

マドンナ、孤児院への資金提供を停止

 マドンナは2006年に設立したレイジングマラウイを通じて、マラウイ国内にコンソールホームズという孤児院を設立して22,000人の孤児を世話するプログラムを展開しているとのことです。しかし、昨年(2010)の7月から5年の契約を交わしたとのことですが、実際には資金提供が停止されているとのことです。コンソールホームズは、リロングウェ郊外の50Kmのナミテテに本部があり、マドンナが100万ドル以上の資金を提供しました。

 マドンナは、女学校建設も予定していましたが、多額の保証金を支払ったにも関わらず学校用地確保が出来ず、学校建設に莫大なデザイン料が費やされ、3億円以上の資金が投入されたにも関わらず、プロジェクトが進まないため、学校建設が頓挫しています。このため、学校関係者を解雇したのですが、不当解雇と給与未払いで訴えが起こされています。いろいろ海外メディアでは言われていますが、私はマドンナが気の毒だと思います。

Globe Metals & Mining Limited社がマラウイで初のレアアースを発見

 Globe Metals & Mining Limitedは、6日にマラウイ南部の Salambidwe 山で、2010年後半に実施した予察試料採取プログラムにて、初のレアアースおよび特殊金属鉱化が発見されたと述べています。レアアース酸化物の高数値が報告されたとのことです。今後、今年中にさらに探査を行うとしています。

アフリカで資源外交を進めている中国が気になることです。

マラウイ現地新聞、4/1から大幅値上げ

 今日、街中で新聞を売っているのを見かけたら、170MKになっていてびっくりしました。確認したところ、4/1から現地の代表的な新聞である The Nation、Daily Timesともに170MK(約97円)に値上がりしたようです。値上げ前はThe Nationは、130MK、Daily Timesは、120MKでした。The Nationが30.7%の値上げ、Daily Timesは、41.7%と大幅な値上げです。現地新聞は、いずれも昨年(2010)の8月までは、100MKだったので、わずか7ヶ月で、70%も値上げしたことになります。インフレが気になります。他紙も同様に大幅に値上げしています。

ミニバスも値上げしているのでは、とドキッとしたのですが、ミニバス料金は変わっていませんでした。旧市街のショップライト前から新市街のシティセンターまでは、100MKでした。新聞の値上げ幅が異常です。