パトカーが女性をはねて死亡

 月曜日(09/20)の正午に南部のバラカの市場近くで、パトカーが自転車に乗っていた夫婦と接触し、後方に乗っていた妻が死亡する事故が発生しています。パトカーはその場を立ち去ろうとしたため、事故を見た住民が激怒し、暴動が発生し、武装警察が催涙ガスを使って沈静化させる事態となったようです。原因はパトカーの無謀運転にあったようです。

 マラウイの人はスピード狂で、裏通りであってもものすごい速度で走り抜けます。歩行者は路肩ギリギリ歩いていてもヒヤリとすることがよくあります。自転車の場合は、車と同じ車線を走行しますが、幹線道路で片側1車線しかないため、自転車が車道端を走行しているとかなりぎりぎりで、危険な状態になります。

マラウイ、地熱エネルギーのポテンシャル

 国連環境計画(UNEP)と地球環境ファシリティのレポートによると大地溝帯(リフトバレー)に沿って、マラウイと周辺国であるモザンビーク、タンザニアには4,000メガワットの潜在的な地熱エネルギーがあるとしています。現在のマラウイの電気量は、300メガワット以上の需要に対して、260メガワットしか供給することが出来ておらず、日常的に停電が発生していますが、これを十分に賄うことが出来るポテンシャルです。

 マラウイは、外貨獲得をタバコなどのわずかな商品作物に頼っている状態ですが、もし、こうした地熱エネルギーが活用出来、周辺国に電気を売るようなことが出来れば、安定的に外貨を獲得出来る貴重な資源になるかも知れません。ケニアでは、すでに2015年までに1200メガワットの発電を得ることを目標にプロジェクトが始まっているようです。

新聞代が値上げ

新聞代がこの9月から値上げされています。The Nation、Daily Timesはどちらも100MK(約60円)でしたが、The Nation が 130MK、Daily Timesが120MKになっています。

100MK札1枚で買えて便利だったですけどね・・・ 

政府の使途不明金3億5,000万クワチャ(約2億1千万円)

 3億5,000万クワチャ(約2,302,631米ドル)以上が2007/2008会計年度で省庁と局で使途不明であったことが会計監査報告書で報告されています。

 使途不明の内訳は、レター無しでの支払い、未承認での発注、源泉徴収税の未徴収、退職あるいは架空職員への支払い、遺産の誤用、燃料記録の不手際といったもので、部門は、マラウイ国防庁(MDF)、マラウイ警察サービス(MPS)、教育科学技術省、地方自治体省、地域開発省、保健省、国土省、資源開発省、情報省、金融省そして国民議会となっています。

 マラウイ国防省では、約8,337万円の使途不明金があったと報告されており、教育科学技術省では、7,056万円が会計計上されていないと報告されており、うちリロングウェ技術訓練校では、5,278万円の未承認の銀行口座取引がなされ、855万円が納品書無しで店に支払いがされているとのことです。マラウイ警察サービスでは、約1億678万円が計上されていないとしています。

 マラウイの2009/2010年度の国家予算は、2,520億クワチャ(約1,700億円)であり、このうちの40%以上をドナーからの資金でまかなっているとのこと。2007/2008会計年度も同じような状況だと思いますが、とんでもない金額が使途不明になっていると言えると思います。ドナーからの援助のお金が、一部の人の懐に入っているかも、と思うとちょっと許せないですね。

新国旗を公式に発表

マラウイの新国旗? 8/7にムタリカ大統領が新しいマラウイ国旗の使用の開始を始めたことを宣言しています。ムタリカ大統領は「今日からは誰もクワチャと言わないでしょう。」と述べています。クワチャはチェワ語で「夜明け」を意味します。

ちょうど土曜日、マラウイ湖に遊びにいくためにセンガベイに向かう途中、国会議事堂前を通過した際に、新国旗のお披露目式を歓迎するために新国旗を持った人々を見かけました。国旗の変更に時間がかかるかと思われたのですが、速かったです。マラウイの国旗は、2010年7月29日にムタリカ大統領が支持し、承認され制定されています。

携帯電話の残高表記がクワチャ表記に変更

 8月から携帯電話で残高照会した際の表記がユニットからクワチャに変更されています。

もともと、500ユニットが5ドルだったようですが、クワチャの下落により、ユニットとクワチャの差異が大きくてわかりにくいので表記を変更したんでしょう。そのうち、ユニットが無くなって、クワチャ表記に統一されるんではないかと思います。

JOGMEC, マラウイと資源分野での関係強化

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、7/28付でマラウイ天然資源エネルギー環境省とマラウイの鉱物資源の探査・開発などの資源分野での関係強化を図ることで合意しています。これは、レアメタルなどの資源確保を目的とした資源国との関係強化で、9月上旬より、マラウイの地質技術者をJOGMECボツワナ地質リモートセンシングセンターに招き、マラウイの鉱物資源ポテンシャルを評価するための共同解析を開始する予定となっています。

ムタリカ大統領がマラウイの新国旗法案を承認

 7/28にムタリカ大統領は新国旗法案の支持を表明しましたが、7/29に法案を承認し、新国旗が制定されたことになります。

マラウイの旧国旗 マラウイの新国旗 左が旧国旗、右が新国旗。

 国旗については昨年から賛否両論があり、新国旗を支持する人は、マラウイはもう夜明けではなく日はすでに昇っているとし、時代に合わせて変化すべきという立場でした。一方、新国旗の反対派は、独立時の精神が込められていると国旗を安易に変えてはならない、という立場のようでした。これで、国旗の議論について一つの決着が着いたことになります。

日本政府、マラウイに気候変動対策に5億円

 7月28日に首都リロングウェで松本マラウイ臨時代理大使とケン・カンドド財務大臣との間で5億円の環境プログラム無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」に書簡の交換が行われています。

 マラウイでは雨季(11月?翌3月)に洪水被害が生じており、近年は気候変動の影響により、国内各地域で洪水被害が多発するようになり、治水、安全な水の確保のための資金と供与するとのことです。

マラウイでWiMAXサービスが開始

 高速インターネットサービスであるWiMAX(ワイマックス)という無線通信技術を使った高速モバイルインターネットサービスが南部の商業都市ブランタイアとリンベ、そして首都リロングウェでBURCO社(http://www.burcomw.com/)が提供を始めたことを6/16付でプレスリリースしています。

 日本では、昨年(2009)にUQコミュニケーションズ社がサービスを開始して話題になりました。BURCO社は、Aplito 社(www.aptilo.com) のシステムを採用し、ベストエフォート方式でBURUCO社では3Mbps以上の回線速度が出来るとしているようです。

 ただ、料金は正直非常に高く、初期費用が59,000MK(WiMAXユニット+3GB分通信料金を含む)で、通信料金はデータ通信量による従量制で、250MBで2,500MK、1GBで9,500MK、3GBで24,000MK(約14,400円)、8GBで49,000MK(約29,400円)となっています。Globe社のモバイルインターネットで3GBで100ドル(15,700MK)ですので、1.5倍もします。