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南アフリカ:外国人誘拐事件(419詐欺事件)の発生に伴う注意喚起

 日本の外務省は、1月3日に南アフリカのヨハネスブルグのORタンボ国際空港から到着直後に韓国人親子(65歳の父親と娘)が誘拐され身代金を要求された事件について注意喚起しています。(韓国人親子は、1月5日に無事にヨハネスブルグ市内のソウェトで警察により救出)。

 この事件は、商談を口実に南アフリカに呼び出して誘拐・監禁し、身代金を要求するという手口で、ナイジェリアでこれを禁じる刑法419条にちなんで419事件と呼ばれているそうです。過去にも邦人が同様の手口で誘拐されそうになっているとのことで、注意が必要です。

 この韓国人の事件では、65歳の男性の妻にシンガポールの口座に1000万ドル(後に1万2000ドルに要求を変更)の身代金を振り込むように指示があったようです。逮捕された犯人は、6人でそのうち5人は外国籍(南アの人ではない)とのことです。

 こうしたきっかけは、スパムメールがきっかけだったりするようです。私のところにも、すぐにゴミ箱に入れてしまうのでよく読んでいませんが、例えばコートジボワールから国連の支援でインドネシアに亡命していて、再定住の支援のため投資してくれ・・・といったような内容の英文のスパムメールが届いたりしています。絶対知らない宛先からのメールを見ないことです。ORタンボ国際空港は、乗り継ぎで何度か利用しましたが、非常に胡散臭いです。空港に到着すると、すぐにポーターがチップ目当てに近づいてくるし、空港のチェックインカウンターの前には、正規の係官を装った人がチップ目当てだと思いますが、無理やり案内していたりします。空港職員とかも特に何も言わないので、かなり注意していないと見分けがつきません。ちょっとでも気を許すと置き引きやスリなどの被害に遭いそうで、空港施設内といえども細心の注意が必要です。