インターネットとクレジットカード

 

device-2012-08-23-231031ニュースネタではなくてブログネタです。最近、ブログ更新頻度が落ちていたのは、オリンピック観戦をして、そのあと、世界的にすっかり主流になりつつあるスマホアプリを余暇の時間にずっと作っていたからでした。根強い人気のあるリバーシ(オセロ)ゲームです。アンドロイドのスマホアプリです。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.startthailand.reversicollege

マラウイにいるときに比較的時間があったので作りたかったのですが、適当な開発環境がなくて日本に帰国したら作ろうと思っていて、先月コツコツ作ってました。

ここまで、自作ソフトの宣伝ですが、なぜ、ここでこんな話しをするかというと、GoogleのアンドロイドもアップルのiPadやiPhoneもホントに凄いと思うのは、自分で作ったソフトを簡単に世界中に配信出来る仕組みを用意しているところです。アプリを作って、そのアプリを日本語・英語対応させておけば、世界中の人が簡単にダウンロード出来ます。Googleなら Google Play、アップルなら Apple Storeで、著名なアプリと同じ土俵で配布できるわけです。Google Playの場合、自分のアプリがどこの国でダウンロードされたか統計で見ることが出来るので、今日はスペイン、昨日は米国でもダウンロードしてくれている、とか見れて興味深かったりします。

マラウイのような資源のない内陸国でもインターネット環境があれば、自分でソフトを作って配信できるわけです。もちろん、無料ソフトでなく有料のソフトもです。つまりビジネスチャンスがあるわけです。

でも、ここで落とし穴があります。途上国の場合、インターネットがあれば・・・という話しをよく聞くのですが、もう一つ、クレジットカードがどうしても必要になります。というのも Google Playや Apple Storeで配布する場合、Google Playなら、登録料として25ドル(1回だけ)、Apple Storeの場合は、年間8400円も費用がかかります。このとき支払いに必要なのがクレジットカードです。クレジットカードって意外と途上国の経済の成熟具合を知るバロメーターです。サブサハラ以南のアフリカの大国南アフリカとかは、日本人が見ると意外かも知れませんが、日本以上にクレジット社会で、なんでもカードと言う感じでした。

話しにちょっとまとまりがないのですが、日本に戻ってくると、相変わらず「アフリカの貧しい人たちに○○を届けよう。」といった話しばかり目につきます。モノをあげる話しばかりがニュース記事として目に入ります。そんなことしても全然持続的なものではなく一過性のものです。むしろ、援助漬けにして悪いくらいです。インターネットとかクレジットとか道路とかのインフラだけでなく、情報インフラ、金融インフラを整備すれば、途上国でも同様のビジネスチャンスが得られ、自走することができるのに・・・。特にアフリカの人の感性はアジア人とは全く違うので、彼ら自身で彼らの感性にフィットしたアプリとか作ったら、売れるアプリも夢でないのになぁと思います。人口の爆発的増加、携帯電話の爆発的な普及、そんなアフリカ大陸は、今後スマホアプリにとっても大きな成長市場です。

ところで、世界的にiPhoneとAndroidスマホが競争していますが、アフリカで今後普及するとすれば、Androidだと思います。iPhoneの場合、価格統制されていてアフリカの人にとっては高すぎます。一方、Androidアプリは、中国、韓国、台湾が作っていて、価格はどんどん下がると思います。途上国向けにはおそらく100ドル前後の製品が今後投入されていき、特に中国の携帯はアフリカでも大量に売られているので、そう遠くないうちにスマホに代わると思います。圧倒的なシェアを持っていたノキア、本当に厳しい状況です。

まぁ、そんなこと思いながら、また別アプリを作ろうと思っているところでした。なんか社会に役立つアプリも作ってみたいのですが・・・