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IMF、マラウイ政府にクワチャ切り下げを再要求

外貨不足で困窮するマラウイですが、国の体質を改善させるべく昨年からIMFはマラウイに対して、再三に渡って、通貨クワチャの切り下げを求めています。昨年8月に10%切り下げを実施、1ドルを150MKから165MKに切り下げましたが、まだ十分でないとし、昨年の12月にIMFチームがマラウイを訪問し切り下げを要求、大統領は拒否、そして、この3月にも再度IMFチームがマラウイを訪問し、土曜日に再度切り下げを要求する声明を発表しています。

マラウイの公定レートは1ドル165クワチャですが、闇レートは1ドル300クワチャ近くまで下落しています。これに伴い、物価の高騰が続いており、インフレ率は1月が10.3%、2月が10.6%と、今年に入って2桁の物価上昇率となっています。マラウイはもともと国家予算の約4割をドナーからの援助によって賄っていましたが、昨年は、統治や人権問題、英国高等弁務官の追放により、ドナーの援助が凍結され、ドナーからの援助は2割程度にとどまっています。このため、IMFは、歳入がない分、支出を抑えること、そして、クワチャの切り下げの実施を強く要求しています。

マラウイは現在、外貨不足、燃料不足により、品不足が深刻化しています。今週に入り、外貨不足、燃料不足が直接の原因ではないようですが砂糖が工場の製造ラインの故障で生産できず砂糖不足となり、1キロ550クワチャ(225円)と急騰、ゾンバの南ア系スーパーのショップライトでは、まだ1キロが215クワチャだったため、水曜日に長蛇の列ができたことが報じられていました。砂糖は、マラウイ人は大好き。紅茶に砂糖をガンガンに入れるので、心理的なダメージが大きいと思います。