市民グループ、議員手当アップに反対するデモを計画?

 7月20日に全国規模の反政府デモを行った市民グループが先週の国会議員の手当のアップと副大統領を弾劾しようとする政府側の動きに反対してデモを計画しているようです。

 副大統領は、憲法上は死亡するかその職を遂行出来なくなったときに失職するとされているようで、政府側は実質的に副大統領の職務が実施出来ていないため(というか対立しているので排除している)職務が遂行出来ていないとして、副大統領を弾劾しようとしています。

 また、先週の火曜日に満場一致で、国会議員の手当の引き上げに同意しています。引き上げが実施されると、いろいろな手当が含まれていてわかりにくいのですが、約2,364ドル(約19万円)から約6,060ドル(約48万円、約100万クワチャ)となるようで約2.6倍という現在の危機的なマラウイの財政状況(超緊縮財政)や経済状況を考えると非常識ともいえる大幅な引き上げになります。国会議員は193人いますので、毎月9264万円、年間11億1千万円が国会議員の手当に消えることになります。マラウイの年間予算規模は、1,500億円ぐらいです。

 ただ、クリスマス休暇まで一ヶ月ちょっとなので、実施タイミングが難しい気がします。しかしながら、物価が燃料値上げで高騰していて市民の不満が高まってきているので、一度火がつくと怖い気もします。エジプトなどの暴動も直接的な影響はないものの心理的に影響を与えています。先月、今月とやや国内の政治的な動きが止まっている感じなので、今日大統領が帰国するはずですが、今後の動向が気になるところです。