モ・イブラヒムアフリカ統治指数、マラウイは17位

 アフリカ諸国のガバナンス(統治)を指数化しているモ・イブラヒム財団が2011年版のモ・イブラヒムアフリカ統治指数を発表しています。マラウイの現地新聞のネーション紙にも1面を使ってモ・イブラヒム財団が10/10付の紙面でマラウイの結果(スコア)を公表しています。

 それによるとマラウイは、スコアは56.5点でアフリカ53カ国中17位となっています。1位はモーリシャスで82.5点、2位がケープベルデで79点、3位がボツワナで76.1点となり、最下位はソマリア7.9点、52位がチャドで30.6点、51位がジンバブエで30.9点です。

 マラウイ周辺国で見ると、タンザニアが13位で58.1点、ザンビアが16位で57.0点、モザンビークが21位で54.6点となっています。

 マラウイのスコアの内訳をみると、国の安全が95点と6位で非常に高く、法整備が10位で、国の安全と法整備の分野が全体で11位と高くなっています。一方、持続的経済発展の機会の分野では総合27位、人間開発の分野では総合で26位となっています。特に教育は43位とかなり低い結果となっています。

 今回の結果を見ると、治安や法制度は比較的整備されている一方、教育、生活、健康といった分野は未だ課題が多いといった普段感じていることが、そのままスコア化されている感じです。

 モ・イブラヒム財団のモ・イブラヒム氏は、スーダン出身の英国人だそうで、1998年にアフリカで携帯電話会社セルテル・インターナショナルを創業し、2005年に34億ドルで売却、その富で現在の財団を設立し、アフリカのガバナンス水準を引き上げようとしています。セルテルは、マラウイの現在のAirtelの前身のZain、そのさらに前身になります。