学生の抗議デモがゾンバに飛び火

 木曜日にマラウイ大学のポリテクニックの学生が教育ローンの貸付金額の減額と貸付金の支払いの遅れに抗議し、ゾンバでも金曜日にデモが行われたようです。このデモで少なくとも1名の学生が逮捕されています。この抗議デモが良くないのは、デモ行進をしている学生が道路標識を壊すとか、店を壊すとか脅かしながらデモしていることです。今回は警察が抑えこんだ模様ですが、月曜日にもデモが予定されているとのことで、拡大しないと良いのですが・・・

南部に位置するゾンバは、1964年にマラウイが独立した際の首都だったところで、1975年にリロングウェに遷都されました。マラウイ大学も1964年に創立されています。ゾンバにはマラウイ大学のチャンセラー校(総長カレッジ)と本部があり、緑深いゾンバの町の中心部にあります。もともと、燃料危機や物価がじわじわ高騰する中、学費も値上りをしており、そうした不満が爆発したのではないかと思います。また、エジプトなどのデモの影響に間接的に触発されている可能もあります。一般的にマラウイは前回の大統領選のときも大きな混乱がなかったことから穏やかな国民とされていますが、その割には規模が大きくないものの意外とデモやストが多いな、と感じます。

(追記)

 週の半ばはちょっと忙しくて新聞をよく見てなかったのですが、ゾンバに飛び火したのではなく、もともとゾンバのチャンセラー校で火がくすぶっていたようです。火曜日の夜にすでにチャンセラー校の学生が教育ローンの貸付金額の減額と支払いの遅れに抗議してデモをしていたようです。そしてもう一つ、政治学の講師が学生にエジプトでの集団デモの原因について質問したところ、警察の介入が入ったようで、学問の自由が保証されていないと講師と一部の学生が水曜日に抗議デモをしていたようです。2つの事案が重なり合ってエスカレートしたように見えます。