米国ミレニアム挑戦公社の約300億円支援で6メガワット増強

 米国ミレニアム挑戦公社(MCC)がマラウイに対して電力供給改善のために3億5,070ドル(約300億円)を支援することが今月の5日に承認されたことが報道されましたが、今週の火曜日にブランタイアでミレニアム挑戦会計(MCA)マラウイ当局者から次のステップが発表されたようです。報道によると、2月中旬までに調印が行われ、Nkula A発電所の修理、電送と配電システムの改修、シレ川の集水域の自然環境資源管理が行われるようです。電力基地の改修により、6メガワット増強される見通しのようです。

 マラウイ当局者のコメントとして、現在のマラウイの全国高圧送電線網には問題があり、現状のままだと仮に発電をしても電送と配電が出来ないので、発電の増強とともに電送・配電システムも改善しないといけないとのことです。

現在のマラウイの電力事情は、300メガワットの需要に対して、260-280メガワット程度の供給のようです。こうしたことから最近は比較的落ち着いていますが、首都リロングウェでも停電が頻発しています。マラウイ電力供給公社エスコムのウェブサイトによると、水力発電が282.5メガワット、ガスタービン発電(ブランタイア、)で15メガワット、ディーゼル発電(ムズズ)で1.1.メガワットなどで最大発電能力は299.65メガワットとのことです。

またエスコム社のウェブサイトによると、Nkula A発電所は、1966-67年に建設されたマラウイ最初の発電所で、8メガワット×3基で構成されているとのことです。一方、NKula B発電所は、20メガワット×5基で構成されていますが。どちらも非常に古い発電装置であり修理が困難のため、発電装置を延命させるために電力過負荷にならないように電力を平均分配させるために送電を停止するため、結果として停電が頻発しているようです。また、木々の伐採などの影響により、泥や雑草などががシレ川の取水口に沈泥してしまっていることにより、発電容量が落ちてしまっているようです。発電容量を上げるには、水底の泥を撤去する必要があるそうです。こうした問題を改善し、6メガワット増強を計画しているようです。

http://www.escommw.com/station_nkula.php