意外と計算が早い新聞売り

 マラウイの人は理数系が弱いと思っている人が多いと思うのですが、個人的には、厳しい教育環境を鑑みると非常に計算が早いなぁと感じることがよくあります。そのひとつが新聞売りの人。私は毎日通勤途中に新聞を買うのですが、最近は、170MKと値上がりしたため、ぴったりとお金を出すのが難しい状況です。200MK紙幣出すと、30MK(20MK紙幣と10MKコイン)のお釣りです。ただ細かいお釣りがないことはしょっちゅうで、「すぐに 20MKある?」と聞いてくることが多いです。220MK-170MK=50MK紙幣のお釣りになります。私も最近は、細かいお釣りがほしくないので、200MK紙幣+20MK紙幣で220MKを事前に出して50MK紙幣をもらうことが多いのですが、特に新聞売りが躊躇するようなことはないです。

 先日は、220MK出したら、50MK紙幣も20MK紙幣もなくて、どうするのかと思ったら、すかさず 「50MKある?」って聞いてきました。(220MK+50MK)-170MK=100MK紙幣でお釣りですね。なるほど。

 さらにこの間は、新聞売りは100MK紙幣しか持っていない状況。私も細かいお金がなくて200MK紙幣と50MK紙幣しかなかったので、「お釣りがないね。じゃぁ、いらない。」と断ったら、数秒熟考して、「50MKある?」と聞いてきて、???と思ったら、100MK紙幣をお釣りにくれました。つまり、新聞を150MKで売ったわけです。20MK損するけど、たぶん、赤字にはならないから、売っちゃえ、と思ったようです。こちらもなるほど、なるほどと思いました。

 ちなみに、ここで事例を挙げた新聞売りの人は全て別の人です。