マラウイの治安について

実は、マラウイで検索されている人は、やはりこれからマラウイに国際協力の活動などで行かれる人が多いので、「マラウイ 治安」といったキーワードで訪問される方が多いです。

最近の様子ですが、私はすでに日本に帰国していますが、自分自身のマラウイでの生活経験、マラウイの最近のニュース、日本の外務省や在マラウイ日本大使館などの公開している治安情報を見る限り、アフリカのその他の国と比べると相対的に良好と言える思います。ただ、東南アジアなどと比べるとやはり治安は一桁悪いという感覚は未だ変わっていません。

治安状況が気になる人は「外務省の安全情報-マラウイ」をまずは一読しましょう。

これを読んでいただくとわかりますが、2012/04が急死したムタリカ大統領のときは、最近では一番雲行きが悪かったです。ちょうど私が生活していたときでしたが、その後は落ち着いています。マラウイの通貨クワチャも前大統領が死去後、大統領の昇格したバンダ大統領がクワチャをドルに対して50%という大幅な切り下げと変動相場制を導入し、クワチャの下落が続き国民の生活が苦しくなりストなどが続いていました。クワチャも今年の4月には、1ドル420MK近くまで下落し、どうなるかといった感じでしたが、その後、回復して1ドル330MKで推移しています。クワチャのレートが大きく動いたのはタバコ市場との兼ね合いのようですね。

 

最近、在マラウイ日本大使館が海外安全対策情報というのを公開してくれるようになりました。担当の人が変わってもずっと公開してほしいです。

これは、かなり貴重な情報で日本人や外国人の被害事案を公開しています。

これを見ると、常時、南部のブランタイヤでは10人程度の武装した強盗団による強奪行為や首都リロングウェなどでも大ナタ(盤刀)や銃器をもっての強奪行為が、在留日本人の数からすると高い確率で発生しています。住居へ物品強奪侵入あるいは未遂、携帯電話などのスリなどによる盗難被害は日常的に私がいたときにも発生していましたが、今でも発生していることがよくわかります。こうした事案に報告されていないものも多いので盗難などは日常的に発生していると思った方が良いです。

相手が大ナタ(盤刀)や銃器を持っているので本当に危険です。マラウイは医療水準が本当に低いので、大怪我をしたら南アフリカまで搬送しなければなりません。

アフリカで生活されている方は、日本人感覚からすると結構鈍感になっていて、大丈夫、といった言葉をそのまま鵜呑みにすると危険です。ただ運が良かっただけなのに武勇伝のように語っている人がいます。旅行者や短期滞在の方は東南アジア感覚で行動するよりもう一つ高いレベルでの安全管理が求められます。リスクをゼロにするのは不可能ですが、低減させるように意識していくことが必要だと思います。