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ジンバブエ、国庫わずか1万9500円に

マラウイの(隣り合ってはいませんが)隣国のジンバブエは、ムガベ大統領の独裁政権下にありますが、1/29に財務省が国庫残高が217ドル(約19500円)になったことを記者団に語ったことが報じられています。この報道が世界中に報じられると、翌日3000万ドル(約27億円)の歳入があったことを発表していますが、こちらはほとんど取り上げられておらず、217ドルだけが一人歩きしたようです。

日本人には馴染みがない国ですが、世界三大瀑布の一つであるビクトリア・フォールズがあるところです。ビクトリア・フォールズは、ジンバブエとザンビアの国境にあります。

1980年に首相、1987年に大統領に就任したロバート・ムガベ大統領による独裁政権が続いている国です。ジンバブエは英国植民地でした。ムガベ大統領は就任当初は、白人と黒人との融和政策を進めていましたが、2000年に白人の所有する農場を強制収容したことにより、農業技術が流失して食糧危機、経済危機となり、貨幣を大量に発行したことにより戦後世界最悪と言われるスーパーインフレ(2億%以上らしい)が発生し、経済が混迷を極めました。2009年1月16日には100兆ジンバブエドル紙幣が登場しましたが、紙幣の信用は完全に失われ、同年1月29日に米ドル、南アフリカのランドの流通を認めたことから、インフレは終息に転じました。

独裁政権下にあるジンバブエですが、欧米と距離を置く中、中国が近年急接近し、地下資源外交を行なっています。中国は莫大な資金援助をする見返りとして、ジンバブエの地下資源の権益を独占的に得ようとしています。