女性国会議員と内務大臣とのバトル

 この2日間、新聞の見出しは女性国会議員の動向が新聞の1面を飾っています。一体何があったかというと、メディアの情報を総合すると、ちょうど2週間前の11/24、首都リロングウェで行われている国会の中で、ポリテクニック校の学生が変死した事件について、内務大臣が答弁している中、それに野党がヤジを飛ばしていたようです。その中の一人であったジョイス・バンダ女史が率いる人民党の女性国会議員に対して、内務大臣が、すでに故人である別れた夫が前体制下の当時に連続殺人犯であったと誹謗中傷を行ったようです。これに激怒した女性国会議員が、休憩時間に内務大臣に暴行を加えたとのことです。

 これに対して、与党の民主進歩党は、今週の火曜日(12/06)に女性国会議員の30日間の議員資格停止処分を求める動議を行い、与党が過半数を占めているので賛成多数で、この議員の30日間の議員資格停止処分が可決されました。

 一方、女性国会議員は、裁判所にこの処分を不服として提訴、裁判所は、昨日の水曜日(12/07)に司法による再調査を行うとし、資格停止処分の執行停止命令を下しました。これにより、女性国会議員は、国会への出席が再び可能となったようです。

 この女性国会議員は、副大統領のジョイス・バンダ氏と同様にもともと与党である民主進歩党に所属していたのですが、離党して、ジョイス・バンダ氏が率いる人民党のメンバーとなっています。こうしたこともバトルの背景にはあるようです。なかなかややこしいです。