マラウイ、ガソリンなどの燃料を平均27%の大幅値上げ

 マラウイ燃料規制局(Malawi Energy Regulatory Authority - MERA)は、恒常化している燃料不足に対する対策として、燃料を平均27%値上げすることを発表しています。プレスリリースによると11/08付で公定価格が変更されるようです。

 価格は1リットルあたり、

  • ガソリンが290MKから380MK(約190円)。(+31.0%)
  • ディーゼルが260MKから360MK(約180円)。(+38.5%)
  • 灯油が155MKから171MK(約86円)。(+10.3%)

とそれぞれなります。

マラウイ政府は、10/27に燃料不足解消のために約300万ドルを拠出するとのことでしたが、その後も燃料不足は一向に解消されず悪化の一途をたどっていました。もともと8月にクワチャの切り下げを実施し、対ドルに対しては、約10%切り下がったので、その分は値上げするだろうと見ていたのですが、価格は据え置かれていました。今回の大幅な燃料価格のアップには、すでに疲労感が出ている国民からの不満がさらに高まりそうです。政府側は抜本的な対策は難しいため、値上げによって需要を抑え、需要と供給のバランスを改善したいようです。インフレ率は9月は前年比+7.7%となっています。

今回の燃料価格の高騰で、ミニバスなどの公共運賃だけでなく、全ての物価の上昇が加速しそうです。来月はクリスマス休暇になるので、治安の悪化が懸念されます。