9月21日に向けての微妙な局面(その3)

 実は、昨日の金曜日に政府と市民グループの会合内容について記者会見があるとメディアが報じていたので、その結果を待っていたのですが、特にニュースがなかったのでどうしたのかなぁと思ったら、今日のウィークエンドネーションに状況が出ていました。

 政府連絡グループと市民団体との会合は、南部の旧首都ゾンバのサンバード・ク・チェウェ・ホテルで行われていたようです。7月20日の反政府デモで、市民団体側は20項目の請願書を政府に提出しましたが、このうちの7項目を優先的に議題にしており、さらに踏み込んで、薬不足とマラウイ大学の問題の2項目について議論が進められたようです。薬不足については、最低限の薬と医療品については3,4ヶ月分の調達の目処がつき、十分に1年分を調達するための業者も確認したとしています。また、マラウイ大学チャンセラー校については、9月15日から再開し、4人の解雇された講師の無条件の復職を認めるとして、合意しました。しかしながら、政府連絡グループは、最終意思決定ができないため、大統領に上申したところ、大統領は、薬不足問題の対応、チャンセラー校の9月15日の再開には同意したものの、チャンセラー校の4人の解雇された講師の復職は受入れない、としたことから市民団体側が大統領への不満の意思表示として政府側との共同記者会見をボイコットしたようです。今後の対話の見通しは不透明なものとなっています。

NGO協議会の代表が、なぜ大統領が大学の講師問題に関与するのか驚きだ、と述べていますが、確かにその通りです。