2月、マラウイ中部・南部で雨不足、メイズの収穫に影響か

 1月は比較的雨も順調に降り、トウモロコシ(メイズ)の豊作が期待されていたのですが、2月に入りメイズが実をつける一番大事な時期に、マラウイの中部から南部にかけて、雨がほとんど降らずトウモロコシ(メイズ)の収穫の影響が懸念されています。南部のシレ川沿いの雨不足が深刻のようです。特に南部のバラカの雨不足がひどく、2/11-20の10日間は降水量は0mm(平年は46.6mm)となっています。

02/11-20(10日間)の降水量は、以下の通りです。()内は平年

  • 南部 - バラカ 0mm (46.6mm)
  • 南部 - ブランタイア 0.4mm(50.4mm)
  • 中部 - リロングウェ 28.0mm(61.9mm)
  • 北部 - ムジンバ 143.0mm (79.3mm)

02/01-10(10日間)の降水量は、以下の通りです。

  • 南部 - バラカ 8.0mm (79.3mm)
  • 南部 - ブランタイア 29.9mm (88.5mm)
  • 中部 - リロングウェ 98.3mm (72.1mm)
  • 北部 - ムジンバ 68.2mm (67.2mm)

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 2月の月間降水量は、大体、日本の梅雨と同じで150-200mmぐらいのようですので、特に南部が全然降っていないことがよくわかると思います。北部は、反対に大雨によって洪水などの被害が一部で出ているようです。

マラウイでは、灌漑設備がほとんどないので、まさにお天道様頼みの農業となっています。メイズの備蓄のほとんどないと思われるので不作だとすぐに飢饉になりそうです。

(追記)

 マラウイでは、約1500万の人口を満たすのに220万トンのメイズが必要とのことです。2006年以降、肥料助成プログラムが功を奏して、余剰で今期は農業省は当初300万トンの収穫を見込んでいました。