電子書籍ビューワーとしてiPad2を使う

iPad2

 4月に一時帰国したときに、iPad2を入手しました。震災の影響で発売が遅れたので割高だったのですが並行輸入品を購入しました。iPad2を購入しようと思ったのは、電子書籍が読めること。「ニューズウィーク」や「週刊朝日」、「アエラ」などの日本の週刊誌が海外でもリアルタイムに読めるのはホントに便利です。インターネットでオンラインでパソコンで読めるサービスはあるのですが、インターネット回線が遅いマラウイなどの途上国では残念ながら実用に耐えられません。iPadなどのタブレット端末の最近の新しい電子書籍ビューワーは、ビューワー内にあらかじめダウンロードしておいてオフラインで読めます。週刊誌のダウンロードは日本では数分で終わるのが1時間以上かかるのですが、空き時間にダウンロードしておけばいいので少々面倒ですが、許容範囲です。

 もちろん、電子書籍は黎明期なので課題はたくさんあります。まず、電子書籍の形式や電子書籍ビューワーが乱立していて統一されていないこと。iPadの中でも雑誌や書籍によって複数の電子書籍ビューワーを使い分ける必要があり、ビューワーの操作方法も微妙に異なります。もう一つは、電子書籍化されている雑誌や本は着実に増えているもののまだまだ数はかなり限られています。なので、自分の読みたい雑誌や本が電子書籍化されているか確認して、それに対応した電子書籍端末、ビューワーを選択する必要があるということです。

 ただ、今後こうした問題は着実に解決されていくでしょう。MM総研によると2010年度の電子書籍端末は113万台とのことですが、2015年度には639万台まで拡大すると予想されています。今は、音楽などはCDではなくて、iPodをはじめとするポータブル音楽プレーヤーに取り込んで持ち歩いて聞くのが当たり前ですよね。あと数年もすると読みたい本は海外には電子書籍ビューワーで持ち歩くのが当たり前になりそうです。米アマゾンでは、すでに4月以降の電子書籍の販売数が紙の本の販売数を5%上回っているとのことです。